ビジネスにおいてなぜコンセプトの差別化が必要なのか?「パン好きの牛乳」

ビジネスにおいてなぜコンセプトの差別化が必要なのか?

以前にも「タイトル」が大切という記事を書かせていただきました。いくら良い記事を書いていても「タイトル」次第で読まれるか読まれないかが決まる!というものでしたね。

例えば料理の本を本屋に見に行った時、たくさんある本の陳列の中から1冊の本を手に取る。それはタイトルに興味を引き手に取っているわけですよね?

これはビジネスにおいての「コンセプト」も同じです。同じジャンルでビジネス展開している(競合)が多い場合は特に、他者との差別化を試みないとその他大勢に埋もれてしまいます。

ということで今回は「差別化」について。
商品の差別化・・・企業はいろいろと試行錯誤を重ねてこの世に排出していますよね。食品だと「カレ-」を例に取ると「こくまろカレー」や「とろけるカレー」「スパイス香るカレールゥ-」「自家焙煎カレールゥ-」など、メーカーによって様々なネーミングの商品があります。どの言葉にひかれるかは消費者次第ですが、だいたいの売れ筋は決まっているそうです。

パンだと特に関西では「しっとり」や「もっちり」というキーワードが入っているとよく売れるようで、そういうネーミングの商品がとても多いのをご存じでしたか?

もちろん、どのメーカーがいい!という基準で選択するケースもあると思いますが、やはりネーミング(コンセプト)で引かれる、つい手に取ってしまった、ということはありますよね。

これほどコンセプトは消費者の心を動かす大きなポイントとなるのです。

 

私が度肝を抜かれたコンセプト「パン好きの牛乳」

「パン好きの牛乳」を後ご存知ですか? こんな牛乳です。
いかがですか? 何か感じることはありましたか? 私はこの商品のCMを見た時に衝撃を受けました。なぜなら私はパンが大好きだからです。お米はなくなっても困らないけどとにかくパンが大好き。ずっとずっとパンを食べていたいくらいのパン好きなのです。なので、このネーミングに度肝を抜かれたのです。

なにこれーーー? どんな味~???

 

こんな会社が作っていたとは!?

私はこの恐ろしいほど引きつけられたネーミングの商品がどんな商品なのか? どういう理由があって「パン好きの心をつかむと言い切っているのだろう? なぜこの名前にした? スーパーでは見かけたことないけどどこで売っているのだろう?と気になってをすぐにネットで検索しました。興味津々!

するとカネカ食品株式会社という会社。カネカ? 乳製品で有名な森永とか明治とかではなくカネカ?

実はこの会社は樹脂や太陽電池、断熱材など、さまざまな分野で素材提供を行う創業70年の化学メーカーだったのです。しかしどうやら創業当初からマーガリンやショートニング、イースト菌などの原料をベーカリー(店舗)向けとして製造も行っており、この領域ではトップクラスのシェアを誇るとのこと。ですが今回の商品は一般消費者に向けて2019年4月に発売されたのだそうです。それ以来、その他の牛乳を上回る勢いで売れ続け、取り扱っているパン屋さんでもお昼には売り切れが続出しているとのことです。

え?マジ? 飲んでみたい・・・探してでも飲んでみたい・・・近くに取り扱ってるお店あるのかな?と必死になるほど一度は飲んでみたいと思いました。

でもね、考えてみてくださいよ。たかが牛乳ですよ。パンなら作り手の熟練の技や素材、具材などによって差別化はいくらでもできるとしても牛乳の場合、そんなに大きな違いは想像できません(まだ飲んでないのにすみません)

コーヒーが入ってるの? イヤイヤ、それはアウトだし(笑) っていろいろアホな想像してしまった私です。よく大山のしぼりたて牛乳とかってあるじゃないですか? 確かにおいしいですが、やはり「牛乳」というカテゴリーの域を超えるのは難しい。牛乳の場合、味での差別化は難しいと思いませんか? しかも製造元は有名メーカーではなく一般消費者には無名のメーカー。なのにこれだけ「売れる」ということは絶対にこのコンセプトがポイントだとしか考えられません。

なんてったって「パン好きの牛乳」ですから。

「おいしい牛乳」(←牛乳キライ向け?)や「カルシウムが多い牛乳」(←栄養の視点)などが「牛乳」の特性を表し、そういう名前の商品が多い中、「パン好き」って・・・・・

※調べたところ、有機酪農にこだわった「自然」「風味」を大切にした商品だそうです。

 

まとめ

事例を取り上げて説明させていただきましたが、これほどビジネスにおいて「コンセプトの差別化」は大切ということです。 商品を磨くことはもちろんですが、自分がどのポジションに立つのか? 同業他者との違いを明確にすることはとても大切だということをおわかりいただけたのではないでしょうか?

このコンセプトは実際どこで使用するか?というと
1,ブログのTop画像に入れる
2,お茶会や体験講座のタイトル
3,セミナーのタイトル
に使用してみてください。そして、お客様の「集まり」の反応を見るのです。

実際に私の場合、この2年間シティライフという地域の情報紙主催のセミナーに登壇してきました。その際のタイトルは「ただの主婦が趣味・特技で夫の収入を抜く方法」。
このコンセプトが大ウケして他の講師のセミナーは平均10名程度の集客のところ、私のセミナーは常に20~40名以上の参加者でした。しかも2年間ほぼ変わらずの集客数。内容はネットマーケティングの基礎を教えているので「ネットマーケティング術」や「女性の起業塾」でもよかったと思うのですが、その名前だったらここまで集客できていなかったと思います。時々タイトルを変更してみたこともありますが、その時はガクンと落ちる。セミナーの内容はほぼ同じなのに・・・。

このように一度作ったコンセプトをいろいろ他のものと取り換えて試してみることも大切です。

いろんな角度から自分のビジネスを見て、コンセプト革命を起こしてみてください♪

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