コロナウィルスのせいで何も動きようがないと嘆いていませんか?
2020年3月22日
本来、時系列がわかるブログ記事はあまり書かないのですが、今回は記録として残しておきたいという思いがあり記事を書いた日を書かせていただきました。
毎日、テレビを付ければ「[keikou]コロナ、コロナ・・・[/keikou]」。スマホにもニュースとして地域の感染者数の報告が上がってくる・・。もうかれこれ1ヶ月近くなります。
2月の末に全国の教育機関が休校になり我が家の子供達2人も例外なく自宅で過ごす毎日。もちろん私自身の仕事もクライアントさんのお子さんが小学生の場合はキャンセル続きだし、私自身も積極的に何かをする気になれない。
私はありがたいことにこの1年間、仕事が忙しくなっていて毎日毎日めまぐるしい日の連続でした。子供の行事や習い事の送り迎えなどでまるでテトリスのようなスケジュールの組み込みようだった1年間。だから、今こんなことになって思うことは「こんな時はゆっくり子供達と過ごすのもありだな・・。神様は私に”休め”と言ってくれているのかな。」と前向きに受け取り、コツコツと家でできることに勤しんでいます。
この精神的なものをヒトの心理面から考えてみました。今、起業家がすべきこと、すべきでないことが見えてくるはずです。
人の欲求の変化
マズローの5段階欲求説という言葉を聞いたことはありますか? マズローの5段階欲求説とはアメリカの心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したもの。人間には5段階の「欲求」があり、一つしたの欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする基本的な心理的行動を現しています。
人の欲求の変化
[keikou]マズローの5段階欲求説[/keikou]という言葉を聞いたことはありますか? マズローの5段階欲求説とはアメリカの心理学者アブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定し、人間の欲求を5段階に理論化したもの。人間には5段階の「欲求」があり、[keikou]一つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする[/keikou]基本的な心理的行動を現しています。まずは一番下の階の[keikou]「生理的欲求」[/keikou]を満たすことが第一優先。食欲や睡眠欲など生きて行くために欠かせない欲求ですよね。
そして、その欲求が満たされてはじめて[keikou]「安全欲求」[/keikou]が現われる。どうせ生きているなら安全なところで生きていたいと思いますよね。急に槍が降ってきたり、虎やライオンが襲ってくるところより安全な家がいい。人は基本的にここまでは満たされていますよね。
そして安全なとことで生活ができていると次に現われる欲求が[keikou]「社会的欲求」[/keikou]。安全に住めるとわかると今度は「一人じゃいや。誰かといたい」という欲求が沸いてくるというものです。日本の主婦を想像すると、安全の欲求までは満たされている場合が多い。なので次に「ママ友が欲しい」や「子育てサークルに参加したい」と思う気持ちですね。更には「愛されたい」という欲求もこちらに入ります。
そして次に現われるのが[keikou]「承認欲求」[/keikou]です。自分が集団から価値ある存在と認められ、尊重されることを求める欲求。これは他者から見て自分に価値があると思われたいという欲求と自分自身が自分のことを尊重する、[keikou]「自己重要感」[/keikou]を高めたいという欲求があります。
そして最後に[keikou]「自己実現欲求」[/keikou]。人は上記の4つの欲求が満たされたとしても自分に適していることをしていない限り、すぐに新しい不満が生じて落ち着かなくなってくる。自分の持つ能力や可能性を最大限発揮し、具現化して自分がなりえるものにならなければならないという欲求が沸いてくる。この欲求には上限がなく、満たされたら次に[keikou]もっと、もっと[/keikou]とどんどん成長していいくことを望むそうです。なので、左の矢印に記載している通り、[keikou]「成長欲求[/keikou]」とも言われています。
一方、「承認欲求」までは[keikou]満たされていないから生じる欲求[/keikou]であり[keikou]「欠乏欲求」[/keikou]と言われます。
マズローの5段階欲求説から見える日本の変化
そして次に右側の「時代の流れ」をご覧ください。日本は終戦後、何もかもモノが無くなりました。まずは生きて行く上で必要なモノを生産する必要がありました。安全な暮らしをするために、まずは不動産や各種メーカーなどの需要が高まった時代です。
その後「安全に生きていける」となった時代の後、今度は「モノがあふれる時代」を迎えます。今はモノがなくて困ることはありませんよね? 何を選択しようかと迷うくらいモノは豊富。その為どんどん[keikou]情報が豊富[/keikou]になっていきました。
そしてその後、情報を交換するためのコミュニケーションツールとして携帯電話から始まり、インターネットの時代。社会的欲求や承認欲求を満たすためにmixiやFacebook、Twitter、などで情報交換や自分の存在をアピールしていく時代となりました。
そこから更に、現在はYouTubeやTikTokなど自己表現をしながら認めてもらうことを楽しむ時代に突入していますね。「自己実現の欲求」を満たしていく時代となっているのです。
新型コロナウィルスから受ける変化
個人起業家がどんどん増え、益々自己実現を叶える時代に突入していたのにも関わらず今回のコロナウィルス。感染を恐れるために外出を控え、各国での感染拡大状況を知れば知るほどいつ日本があんな風になってもおかしくないと脅える毎日。
私は先日、どうしても行かないといけない用時があり電車に乗りましたがマスクは必須だし人の近くに寄らないように席に座る。咳をしている人がいると思わず見てしまう・・・
普通に電車にのって出かけていた日常が実は本当にありがたいことだったと実感いたしました。
日本ではまだ食料に困ることはないですがトイレットペーパーがなくなる事件もあった。いつ「外出禁止命令」が出るかわからないと思うと食料もある程度溜めておかないといけないな・・とも思うわけです。
この「生命の危険」「環境の危険」に陥った今、マズローの5段階欲求説でいう「生理的欲求」や「安全の欲求」が満たされていない状況下にあると言えます。
人の心理から今すべきことすべきでないことをよむ
私たち起業家が普段していることは「自己実現の欲求」です。ですが、現状はどうでしょう?「生理的欲求」や「安全の欲求」すら満たされていない毎日。マズローの定説からすると今は「自己実現の欲求」を満たす時期ではない、ということなのです。
「[keikou]一つ下の欲求が満たされると次の欲求を満たそうとする[/keikou]基本的な心理的行動」から考えると(上記の図をご覧ください)自己実現の欲求まで「社会的欲求」「承認欲求」とまだ2段階あります。
ということは今は誰もがひとまず安全の確認ができるまでは積極的に行動しない状況にある、ということなのです。
命の危険が生じており、経済の不安定。金銭的にも困難に陥るかも知れない状況のもと、大きな買い物をしようと思いますか? 夢を叶える活動に気持ちが入ると思いますか?
今は積極的に行動しても売上なんて見込めないのは見えています。お茶会や体験講座に喜んで足を運ぶ状況にない今はそういった積極的活動は自粛して、今しかできないことをすべきではありませんか?
今しかできないこと・・・それはコンテンツを作ったり、記事を書いたり、資料を作成したり、ということですよね。忙しく仕事をしていた人はたまには休息してみてはどうでしょう。子供と向き合ってみてはどうでしょう。
公園を散歩してください。空を眺めてみてください。状態が安定化して安心安全な暮らしに戻った時に一段と人としての振れ幅が大きくなっっているかも知れませんよ。
まとめ
いかがでしたでしょうか? コロナウィルスの脅威の渦中にある今、営業活動をしても売上が見込めるとは思えません。
なぜなら、人の欲求段階の最下位の生理的欲求、そして安全欲求が満たされていない状態が続いており、その状況も終わりが見えない。こんな時に自己実現を見たそうという気持ちになれない人が大多数である、ということです。
みんな[keikou]守り[/keikou]に入り、非日常のものにお金を使うことはあまり考えられません。
ならば今しかできないことに時間を使うべきです。新しいコンテンツを作ったり、ネット上の仕組を整えたり、ランディングページを見直したり、対面で行っていた仕事をオンラインにシフトできないか考えたり、積極的な営業活動ではなくベース作りに勤しんでみてはいかがでしょうか?